弊社は昭和56年、設立者1名で起業してからものづくりに対する妥協を一切許さず、品質にこだわり続けるという姿勢を貫き、確かな技術力と多様なアイディアでお客様の想いを形にして参りました。
しかしながら、創業以降、日本人のライフスタイルは刻々と変化し和室需要の激減に伴って障子や襖といった伝統的な建具は、その大部分が既製品に取って代わられてしまいました。昨今、建築業界における我が国の伝統技術や文化は危機的状況に晒されており、道内の建具大工数・建具製作事業所数は減少の一途を辿ると予想されています。こうした厳しい状況の中でも、弊社はお客様のご要望に丁寧に応えきめ細やかな配慮をすることで、今日まで存続させて来て頂いております。今後は、提案力をより一層強化し私達が培ってきた職能を最大限発揮していくことで既製品との更なる差別化を図り、「ものづくり」に携わる「職人」の存在意義を再認識していただきたいと考えております。
この先、人々の価値観がどのように変化していくか分かりませんが、我々は、素材と技術が生み出す「普遍的価値」と「用の美」の精神を大切にして、豊かな住空間創造に貢献して行く所存でございます。
専務取締役 竹内 健太